世界中の多くの人が愛好するUNIQLOブランドですが、調査の結果、ハワイの住民やメディアの中にはUNIQLOについてあまり馴染みのない人がいることが浮き彫りになりました。そこで、主要となるメディアレポーターや編集部員と直接会って打ち合わせを実施するなど、メディア関連対策の戦略実施が必須でした。これらが功を奏し、UNIQLOの市場参入に関する情報は多くのメディアから取り上げられ、UNIQLOブランドとその商品の露出を広範囲で行うことができました。
続いて、ポップアップ店でのプレビューイベント2回(1回はソーシャルメディアのインフルエンサーを含むメディア全体に、もう1回はその他のコミュニティー・パートナー向け)を実施。このプレビューイベントは、招待客はUNIQLOの通常商品およびハワイ限定商品を事前に閲覧、マネージメントのエグゼクティブとの対面インタビューの実施、そして気に入ったUT(UNQLO Tシャツ)の進呈などの内容で進められました。
結果として91件のメディア露出を獲得、インプレッション数は7千万を超え、ハワイ住民そしてハワイを訪問する旅行者マーケットからの絶大な興味を獲得しました。2018年6月1日のポップアップ店オープン日には、開店前から店頭に300人以上が並ぶ長い列ができました。
パックリムマーケティンググループは、続くフェーズにおいてもメディア露出を確実に獲得し、最終的に販売額は当初の目標桁数よりも2桁多い数字となりました。
最も重要な課題となったのは、フェーズ2となる旗艦店ソフトオープンの準備期間中の夏に、メディアの興味を惹きつけて、どれだけ多くの露出を確保できるかという点でした。Pow! Wow!ハワイとのコラボレーション、ハワイの家族をテーマとしたプロモーション展開、2018年9月27日のメディアプレビューおよび9月28日のオープンイベント時に、ハワイ限定デザインのアロハシャツの販売開始を行うなどの施策により多くのメディア露出を獲得し、ハワイ地元民からの継続的な興味を喚起しました。
旗艦店のソフトオープン日には、朝5時半に到着された一人目となるお客様を始め、開店前から店頭には142名の買い物客が並び、開店後15分で来客数200名を記録しました。オープン後最初の1時間では、当初の予想をはるかに上回る502名の来客数がありました。
2つあるフロアの下の階がオープンしたのは2019年1月17日、これで旗艦店全体がオープンする運びとなりました。パックリムマーケティンググループは、UNIQLOハワイの店長である棚橋裕也氏とのQ&Aセッション、鏡割りセレモニーを含むメディアイベントおよびVIPイベントを取り仕切りました。来店されたお客様に店内ツアーを実施し、また商品を購入されたお客様にはUNIQLOブランドのビーチサンダルを進呈しました。
翌日1月18日には、一般のお客様向けのグランドオープニングセレモニーを開催。店頭での太鼓演奏の披露やテープカットなどが行われました。このグランドオープニングの様子は英語、日本語のメディアに取り上げられ、目標を達成いたしました。